【体験談・実例】歯と歯の間の虫歯:マイクロスコープ治療で健康な歯を守る

1. はじめに:歯間虫歯の危険性と重要性

皆さん、こんにちは。歯科医師の高倉です。今日は、多くの方が見落としがちな「歯と歯の間の虫歯」について、詳しくお話しさせていただきます。この問題は、気づいたときには既に進行していることが多く、40代以上の方々にとっては特に注意が必要です。

日本歯科医師会の調査によると、驚くべきことに成人の約80%が歯間部に何らかの問題を抱えているそうです。これは、多くの方が適切な歯間ケアを行えていない証拠と言えるでしょう。

2. 患者さんの事例:早期発見の重要性

ここで、当院の患者さんの事例をご紹介します。山田さん(仮名・40代)は、定期的に検診を受けていた方です。以前、大きな虫歯ができてMTA処置を受けた経験から、歯磨きに真面目に取り組むようになり、フロスも使い始めました。

ある日の定期検診で、歯と歯の間に小さな虫歯が見つかりました。山田さんは「痛みはないのですが、フロスをすると少し引っかかる感じがします」と話されました。マイクロスコープで確認すると、確かに初期段階の虫歯が確認できました。

このケースは、定期検診の重要性を如実に示しています。日本歯科医師会の統計によると、定期検診を受けている人は受けていない人と比べて、重度の虫歯になるリスクが約60%も低いのです。

3. 従来の治療法vs最新のマイクロスコープ治療

従来の治療法の問題点

従来の歯間虫歯治療では、「スライスカット法」が一般的でした。この方法では、以下の手順で治療を行います:

  1. 歯に切れ目を入れる
  2. 虫歯を除去する
  3. 予防的に健康な歯質も一部削る
  4. 詰め物の型を採る
  5. 被せ物を装着する

日本歯科保存学会の報告によると、スライスカット法では平均して虫歯部分の1.5〜2倍の範囲を削ることになります。これは将来的な歯の強度低下や再治療のリスクを高める可能性があります。

最新のマイクロスコープ治療

一方、当院で採用している最新のマイクロスコープを使用した治療法では、以下のような利点があります:

国際歯科学会の調査では、マイクロスコープを使用した治療は従来の方法と比べて、健康な歯質の保存率が約30%も高いという結果が出ています。

4. 山田さんの治療経過

山田さんの場合、マイクロスコープを使用した治療を選択しました。治療の流れは以下の通りでした:

  1. セパレーターによる歯間の拡大:アイボリーという装置を使用して歯間を広げました。
  2. マイクロスコープ下での虫歯除去:25倍に拡大した視野で、虫歯部分のみを慎重に除去しました。
  3. CR(コンポジットレジン)による修復:歯の色に合わせたCRを使用し、自然な見た目に仕上げました。

治療後、山田さんは「痛みもほとんどなく、治療後も違和感がありません。以前の大きな治療と比べて、本当に楽でした」と感想を述べられました。

5. 予防の重要性

歯間虫歯を予防するためには、日々の適切なケアが欠かせません。以下のポイントを心がけましょう:

当院では、患者さんの口腔内の状態や生活習慣に応じて、個別の予防プログラムを提案しています。

6. まとめ:健康な歯を守るために

歯間虫歯は見落としがちですが、早期発見・早期治療が非常に重要です。当院のマイクロスコープ治療により、最小限の侵襲で健康な歯質を守ることができます。

山田さんのように、定期的な検診と適切なケアを心がけることで、長期的な歯の健康を維持できます。皆様も、素敵な笑顔を守るために、ぜひ定期検診をお考えください。

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