診断と治療は、まずルーペから始まります。
お口の中というのは暗くて狭いです。治療の際は、口を大きく開けていただくわけですが、肉眼では限界があるのが現状です。お口の中を明るく、そして拡大してよく見えるようにするために用いるのがルーペ(テレスコープ)です。ルーペとは、歯科医療専用の拡大鏡を指します。 通常では2〜3.5倍のルーペを使用しますが、当院では6倍のルーペ(SurgiTel社の高倍率と超軽量を両立したハイコンセプトモデル)を使用しています。倍率が高ければ高いほど、より大きく見えるわけですが、倍率が高いとその分光量が減るため暗くなってしまいます。そこでLEDライトを併用しています。 倍率が高いルーペを用いるには、治療の際に、それに伴う技術も必要です。大きく拡大したものを治療するには、逆に細かい動きが必要です。 ルーペを使用しての治療の利点は、バランスを見ながら迅速に診ることができるということです。肉眼では難しい治療を可能にしつつ、機動性にすぐれているのです。ルーペで全体を診て、徹底的に治したい箇所について、より確実な治療を行う場合には、さらに高倍率なマイクロスコープという機器を使用しています。